Research Theme
理学療法に関する臨床・研究・教育を学ぶとともに、リハビリテーション科学分野の研究を通して、リハビリテーション分野への貢献を目指します。
仮説ー立証の過程を論理的に考えられる能力と伝えるためのプレゼンテーション能力を高め、理学療法士だけではなく、研究職や一般企業で活躍できる人間力の向上を目標としています。

変形性膝関節症患者の発症メカニズム
・関節不安定性と軟骨変性
・細胞生存環境における軟骨細胞挙動の検証
性差医学とリハビリテーション
・エストロゲンの結合組織への作用
・性差によるメカニカルストレス感受性の検証
・結合組織治癒におけるホルモンの役割
靭帯治癒メカニズムに対する
ケミカル・メカニカルストレスの役割
・線維芽細胞における周囲環境の干渉作用の検証
・結合組織治癒における伸張ストレスの役割
凍結肩患者における
身体的特徴とリハビリテーション
変形性関節症に関連する発症メカニズムを検証しています。現在は、軟骨細胞生存環境を不安定な状況で培養する手法を開発し、軟骨細胞挙動について核酸解析やタンパク質解析を行っています。また、軟骨細胞へのメカニカルストレス環境を再現することを目標に実験を進めています。
リハビリテーションの効果や病気・ケガの発症には性別による違いがあります。現在は、エストロゲンなどのホルモンの影響が結合組織へ及ぼす影響、ならびにメカニカルストレスの感受性について検証するために、実験動物モデルや線維芽細胞・筋芽細胞・軟骨細胞を利用し、薬物添加実験などから細胞の性別差を検証しながら、機能的解析を実施しています
治癒しないとされた膝関節の前十字靭帯については、治癒する能力を有することが報告されています。本学の金村ゼミ・国分ゼミと共同で実験を進めていますが、本研究室では主に治癒メカニズムに対する伸張ストレスや治癒過程における周囲組織の干渉について動物・細胞から検証しています。
地域診療所における肩関節外来と連携し、凍結肩患者における身体的特徴や治療過程の横断・縦断研究を進めています。また、2022年度からは肩関節検診を通して、コホート研究を計画しています。
企業や地域診療所とのコラボレーション
地域診療所や企業には、研究データの収集、患者リクルート等の多大なご協力を頂いています。
また、学部生は診療助手やリハビリ助手として、大学院に進学する場合は理学療法士として臨床に携わりながら、研究が継続できる環境提供にご協力頂いています。
・株式会社LinK
・一般社団法人PELADA など
研究施設と研究機器
共同実験室ではタンパク質解析、mRNA・DNA解析~組織解析を実施できます
また、in vivo と in vitroの双方から目的に対してアプローチすることが可能です